給湯器交換の費用相場【号数・タイプ別の目安と安く抑えるコツ】
目次
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最終更新: 2026-07-27
- 給湯器交換の総費用は本体代+工事費の合計で考える。一般的な16〜24号のガス給湯器では8万〜25万円程度が目安
- 号数が大きいほど本体価格は上がる。世帯人数に合わない号数を選ぶと光熱費の無駄につながる
- エコジョーズ(高効率ガス給湯器)は導入コストが1〜3万円ほど高いが、ガス代を抑えられる可能性がある
- 複数の業者に見積もりを取ることが、費用を抑える最も確実な手段
- ガス接続・電気工事は法令上資格が必要な作業。DIYは絶対にしない
シャワーのお湯が突然出なくなった、追い炊きが途中で止まるようになった——そんなとき、頭をよぎるのが「交換費用はいくらかかるのか」という不安だ。
給湯器の交換費用は、号数・タイプ・設置場所・依頼する業者によって幅がある。適正価格で交換するためには、相場感を持った上で複数の見積もりを取り寄せるのが近道だ。
給湯器交換費用の基本的な内訳
給湯器の交換にかかる費用は大きく「本体代」と「工事費」の2つに分かれる。見積書を受け取ったとき、この2つが明細として分かれているかどうかを必ず確認してほしい。
本体代は給湯器の号数・タイプ・メーカー・機能によって変わる。リンナイ・ノーリツ・パロマといった国内主要メーカーが市場の大半を占めており、同じ号数でもシンプルなオートタイプとフルオートタイプでは価格差が生じる。業者によっては仕入れルートの違いで同一機種でも数万円の差が出ることもある。
工事費には既存機器の取り外し・撤去・処分費、新機器の設置・配管接続費、ガス管の接続作業(有資格者による法定施工)、試運転・動作確認費などが含まれる。標準的な工事で2万〜5万円程度が目安となることが多いが、設置環境によっては費用が上乗せされる。
- 設置スペースが狭小で作業時間が通常より長くなる
- 既設の配管が老朽化しており交換が必要
- 給湯器のタイプ変更(屋外壁掛け→屋外据置など)を伴う
- ガス種の変更(都市ガス↔LPガス)が必要
- 電気系統の変更・新設が必要
号数別の費用目安
「号数」とは、給湯器が1分間に水温を25℃上昇させることのできる水量(リットル)を表す単位だ。家族の人数やお湯の使い方に応じて適切な号数は変わる。号数が大きいほど同時に複数箇所でお湯を使いやすくなる一方、本体価格は上がる。
16号(1〜2人世帯向け)
一人暮らしや夫婦2人世帯に向いた号数。本体価格は3タイプの中で最もリーズナブルで、工事費込みの総額目安は8万〜15万円程度。
ただし、将来的に同居人が増えることを想定しているなら、最初から20号を選ぶ方が長い目で見て経済的になる可能性がある。交換を機に家族構成の変化を見越した号数選びを検討してほしい。
20号(2〜4人世帯向け)
一般的な家族世帯で最もよく選ばれる号数。給湯・追い炊き・シャワーを同時に使っても能力が不足しにくいバランスの良い選択肢だ。工事費込みの総額目安は10万〜18万円程度。
フルオートタイプ(湯張り・追い炊き・保温が自動)か、オートタイプ(湯張りのみ自動)かによっても本体価格が変わるため、生活スタイルに合わせて選ぶとよい。
24号(4人以上・同時使用が多い世帯向け)
大家族や、複数箇所でお湯を同時に使う頻度が高い家庭に向いている。本体価格は20号より高めで、工事費込みの総額目安は13万〜25万円程度。
必要以上に大きな号数を選んでも、ガス代が余分にかかるわけではないが、本体コストが上がる点は考慮したい。
号数の選定ミスは設置後の後悔につながりやすい。各メーカーの公式サイトでは、世帯人数・同時使用箇所数に応じた号数選定の目安を公開している。購入前に一度確認しておきたい。
タイプ別の費用目安と特徴
給湯器はガスの種類・構造・給湯方式によってタイプが分かれる。交換時にタイプを変えることも可能だが、設置スペースや配管・電気系統の変更が伴う場合は追加工事費が発生する。
従来型ガス給湯器(スタンダードタイプ)
燃焼排熱をそのまま大気に放出する一般的なタイプ。シンプルな構造のため本体価格が抑えやすく、対応できる業者も多い。費用目安は前述の号数別相場がそのまま当てはまる。
- 本体価格が比較的安価で選択肢が多い
- 交換・修理に対応できる業者が広く存在する
- 施工の標準化が進んでおり工事内容が分かりやすい
- 燃焼排熱を回収しないため熱効率が80〜85%程度にとどまる
- エコジョーズと比較してガス消費量が多くなりやすい
- 製造終了から年数が経つと補修部品の入手が困難になる場合がある
エコジョーズ(高効率ガス給湯器)
従来型が大気に捨てていた排熱を再利用して熱効率を高めた機種。公式公表値の目安として熱効率は約95%前後とされており、従来型と比べてガス消費量を抑えられる可能性がある。
本体価格は従来型より1万〜3万円程度高めになることが多いが、長期的なガス代削減効果によってコスト差を縮小できる場合がある。ただし、「必ず元が取れる」「○円確実に安くなる」とは言い切れず、使用量や地域のガス単価によって結果は変わる。
工事費込みの総額目安は、20号フルオートタイプで15万〜22万円程度。
エコジョーズはドレン水(燃焼排熱回収の過程で発生する酸性の凝縮水)が生じるため、中和器の設置と排水経路の確保が必要だ。設置環境によっては追加工事費が発生する点に注意したい。
電気温水器・エコキュート
ガスを使わず電気でお湯を沸かすタイプ。ガス管が引き込まれていない住宅や、オール電化への移行を検討している場合に選択肢に入る。
エコキュートはヒートポンプ技術を利用して空気の熱で湯を沸かし、深夜電力の安い時間帯に貯湯するしくみ。初期費用はガス給湯器より高め(本体+工事で30万〜70万円程度が目安)だが、深夜電力を活用した料金プランと組み合わせることで電気代を抑えられる可能性がある。電力会社の料金プランとの組み合わせが前提になるため、プラン選定も含めて検討したい。
電気温水器(ヒーター式)は電気で直接加熱するシンプルな方式で、機器代自体は安めだが消費電力が大きくなりやすい傾向がある。
ハイブリッド給湯器
ガスと電気(ヒートポンプ)を組み合わせたタイプで、状況に応じて効率の良い方を使い分ける。省エネ性能は高い一方、本体・工事費の総額は40万〜80万円程度が目安となるケースが多い。設置スペースや既存配管の状況によって適否が変わるため、事前の現地確認が必須だ。
給湯器交換の費用を安く抑えるポイント
「複数の業者から見積もりを取る」ことが最も効果的な節約策。1社だけに依頼すると相場感が分からないまま即決しやすく、適正価格かどうかの判断ができない。
複数見積もりで価格差を把握する
同じ条件でも、業者によって本体の仕入れ価格や工事費の設定は異なる。2〜3社から見積もりを取ることで、費用の幅を把握しながら内容の比較もしやすくなる。価格だけでなく、工事保証の年数・内容も合わせて確認することが重要だ。
見積もりを受け取ったら、以下の手順で内容を精査してほしい。
- 本体代と工事費が明細として分かれているか確認する
- 既存機器の撤去・処分費が含まれているかを確認する
- 本体保証・工事保証それぞれの年数と内容を確認する
- 追加費用が発生する条件(配管劣化・設置場所の状況など)を事前に確認する
- 工事完了後の試運転・動作確認が含まれているかを確認する
タイミングによるコスト差を知る
給湯器交換の需要は冬場(特に12〜2月)に集中し、業者の手配が取りにくくなる上に強気の価格設定になりやすい。2026年7月時点では、夏場は比較的業者の稼働に余裕があり、工事内容の交渉が進めやすいタイミングとされる。
ただし、「お湯が完全に出ない」「ガス器具に異常がある」という緊急交換の場合は時期を選ぶ余裕がない。この場合は費用より対応スピードと安全性を優先せざるを得ないことも念頭に置いておきたい。
補助金・助成金の活用
自治体によっては、省エネ型給湯器(エコジョーズ・エコキュート等)への交換に補助金を設けているケースがある。また、国の省エネ機器普及支援施策として補助制度が設定される年度もある。
制度の有無・対象条件・申請手続きは自治体・制度ごとに異なるため、工事前に最新情報を確認することが必要だ。申請を業者が代行してくれるケースもあるため、見積もり依頼時に活用できる制度があるかを聞いてみるとよい。
機器グレードの適切な選択
フルオートタイプは便利だが、シャワーのみ使用でお風呂をほぼ使わない世帯には過剰スペックになる。実際の生活スタイルに合ったグレードを選ぶことも、初期費用の合理的な管理につながる。
ガス接続・電気工事は資格が必要な法定作業
給湯器の取り付け・交換において、ガス管への接続作業は法令上資格を持つ者しか行えない。また電気配線の変更が伴う場合は電気工事士の資格が必要になる。
これらの作業をDIYで行うことは法律上認められておらず、ガス漏れ・火災・一酸化炭素中毒の原因になりうるため絶対に行ってはならない。
自分で行ってよい応急処置は、以下の範囲にとどめること。
- 給湯器の運転スイッチを切る
- ガス臭がする場合は、ガス栓を閉めて窓を開けて換気する
- 異常が続く場合は給水の止水栓を閉め、水が流れないようにする
- ガス会社またはメーカーのサポートセンターに連絡する
- 自分で給湯器を分解・内部確認・部品交換することは絶対にしない
ガス臭を感じた場合は、換気扇や照明スイッチの操作を避けてすぐに窓を開け、ガス会社の緊急連絡先に電話することを最優先にしてほしい。
ネット受付型サービスで手間を省く
近年は、電話やウェブフォームで相談・見積もり依頼が完結する受付型サービスが普及している。自分で複数の地元業者を探す手間を省きたいときや、どこに頼めばよいか分からないときの入口として活用できる。
お湯が出ない.com は給湯器トラブルに特化した相談受付サービスで、公式サイトの記載では全国対応の提携業者ネットワークを案内している。トラブルの状況を伝えると、対応可能な業者を案内してもらえる仕組みだ。
きゅっと は給湯器・水まわりトラブルに対応する受付型サービス。公開情報によると、相談から見積もり確認まで非対面で進めやすい設計になっているとされる。
正直なところ、受付型サービスを通じて紹介された業者でも、担当者によって対応品質に差が出ることはある。依頼前に工事保証の有無や対応エリアを確認し、不明な点を事前に聞き合わせておくのが無難だ。
交換時期を見極めるサイン
「まだ修理で対応できるのか、それとも交換すべきか」という判断は難しい。以下の状態が重なっているなら、交換を真剣に考える時期だ。
- 使用年数が10〜15年を超えている: 給湯器の設計標準使用期間は多くの機種で10年とされており、これを超えると故障リスクが高まりやすい
- お湯の温度が安定しない・出にくくなった: センサーや燃焼系部品の劣化が考えられる
- 運転中に聞き慣れない異音や異臭がある: 早急にメーカーまたは業者へ相談することを推奨する
- エラーコードが頻繁に表示される: 表示の意味は機種によって異なるため、断定的な判断は禁物だ
- 修理を繰り返している: 修理費の累積が新品交換費用に近づいている場合、交換の方が長期的なコストを抑えやすくなる可能性がある
エラーコードは機種・メーカーによって意味が異なる。この記事で特定のコード番号が何を意味するかを断定することはできない。お使いの機種の正確な情報は、取扱説明書またはメーカー公式サイトで確認してほしい。
修理と交換のどちらが得かは、現在の使用年数・修理費用の見積もり・新品購入費の合計を比較して判断するのが基本だ。業者に相談する際は「修理した場合の費用見積もり」と「交換した場合の費用見積もり」の両方を出してもらうと比較しやすい。
費用感を整理してから動く
給湯器の交換費用は、号数・タイプ・設置環境・業者によってこれほど変わる。「安さだけで決める」でも「費用が怖くて決断を先延ばしにする」でもなく、適正な価格帯を把握した上で複数業者を比較することが、費用と品質を両立させる現実的な方法だ。
急ぎの交換であっても、可能であれば2〜3社に連絡して費用の目安を聞いてみることを推奨する。最初の1社だけで即決するより、数万円単位の差額を防げる可能性は十分にある。補助金の活用可否も含めて、見積もりの段階で一通り確認しておくと後悔が少ない。
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